メーカーサイトはこちら
https://eastend.co.jp/ironrock/
外観
使用感
定番アイアンロックです。
定番だけあって使用感は申し分なく、板を立てる方向に動かせばしっかり強く立ってきます。プレッシャーを掛ける動きを行えばプレートのフレックスの直後、板に 接触する感じで力がかかります。すべてにおいて癖なく追従してくれる扱いやすいプレートだと思います。
良い点
- ライダーの動きに対して粘って追従してくれる
- フラットなプレート上面のためビンディングのセッティングがしやすい
- アルフレックスよりプレート自体がしなりやすい
- 前後ブラケットを交換することで各種状況に対応できる
悪い点
- アルフレックスに比べると反応が鈍い
- 撓みやすいため一瞬で強いプレッシャーを掛けるのが難しい
- ブラケットパーツの使途が不明
といった感想です。
悪い部分ですが1はプレート自体の素材としての硬さとブラケットパーツが原因かと思います。良く言えば段階的にスムーズに動くので好みの問題です。
2も要素としては1と同じです。
3はアイアンロックが今シーズンより別売しているブラケットですが「レースモード」「カービングモード」を選択して使用できるというものです。写真にも上げましたが通常のブラケットと違い、二か所に穴が開いています。これによりブラケットの可動範囲を変更できるわけですが、この「カービングモード」は?でした。プレートが遊んでしまい、ロックするまでにターンが進みすぎて下手をすれば最後までロックしません。プレッシャーが伝わらず、本来ボードが行うべきターンサイズより大きくなります。「レースモード」に関しては感触はとても良いのですがノーマルブラケットにプラ板を付ければ同じ状態を作れるので数万円もするパーツにしては?でした。
個人的にアイアンロックのおすすめ
ミディアムが最もオールラウンドに使えると思います。
このモデルでもフレックス感は充分あるのでソフトを選択する人は体重の軽さに自信のある人だけの方がいいと思います。
方向付けなどで短く強いプレッシャーを掛ける滑りがメインの人はハードの方がパワーを伝えやすいです。
個人的 ALLFLEX VS IRONROCK
同じ構造を採用しているこの二社ですが乗ってみると違いがわかります。
アルフレックスはプレート自体にボードと同じようなキャンバーがついており
プレートは均一な板厚になっていますがアイアンロックはフラットなプレートの裏側を削ってキャンバー形状にしています。前後と中央で板厚が違うということです。
素材の差もありますが同じミディアムでもアイアンロックの方が柔らかく感じます。
わずかな差ではありますが使用ボードを相性の出る部分ではないかと思います。
もう一つの違いは前後中央のブラケットです。
自分にとってアイアンロックを使わない最大の理由はこれで、アルフレックスは動きが渋く、がっちりしています。
対してアイアンロックは極めてスムーズに動きますが言い換えれば遊びが多く、わずかにガタつきます。
この部分はターン始動時に大きくかかわり、ガツンと入るアルフレックスに対しヌルッと入るアイアンロックで大きな違いが出ます。
多分この部分がワールドカップでの圧倒的なアルフレックスシェアになっているのではないかと思います。