今回はアルフレックススプリングと同じく来シーズンの注目プレートです
メーカーサイトはこちら
https://eastend.co.jp/ironrock/
外観
重量1500gくらいではないかと思われます
裏側はほぼ完全に空洞の状態です
ビンディングの装着には通常より長いネジが必要です。
インサートナットの位置が深いのが原因です。
使用感
スケーティングの時点で分かりますが、メッチャクチャ軽いです。
クイックな操作が必要なSLでは凄い武器になることは間違いないと思います
滑走感は他のアルフレックスタイプのプレートと違い、素材の差を感じます。
まずはこの空洞感。本当にプレートの外側だけで支えている感覚です。
そのため、エッジングの際は線で支える感じで不安定感がありました。
また、樹脂であるせいか、雪面のインフォメーションが過多というか増大しているような感じでバイブレーションを伝えます。これも不安定感要素です。
良い点
- とにかく軽い!
- 他のプレートよりもトーションが使える
- 前後ブラケットを交換することで各種状況に対応できる
悪い点
- 値段がヤバい!
- 作りが粗い、強度に不安
- 振動吸収しない
- 面で踏めない
- ブラケットパーツの使途が不明
といった感想です。
悪い部分ですが1はハンドメイドなので止むをえないでしょう。
2は値段を考えるともう少し丁寧に作ってほしいところです。特に強度が心配であるブラケット回りを補強のためにカーボンシートとエポキシで固めていますが、日本の業者ならこの辺はもっと綺麗に仕上げるでしょう。カーボンとはいえ積層は樹脂なので低温下での強度が心配です。
3も仕方のないことかもしれませんが反発力の強いカーボンならではの振動を感じます。硬いバーンでは重くてもアルミプレートを使いたいです。
4これも構造的に空洞ということで、ボードとプレートの接する面積が自分には狭すぎると感じます。振動もモロに足にきます。
5はアイアンロックが今シーズンより別売しているブラケットですが「レースモード」「カービングモード」を選択して使用できるというものです。写真にも上げましたが通常のブラケットと違い、二か所に穴が開いています。これによりブラケットの可動範囲を変更できるわけですが、この「カービングモード」は?でした。プレートが遊んでしまい、ロックするまでにターンが進みすぎて下手をすれば最後までロックしません。プレッシャーが伝わらず、本来ボードが行うべきターンサイズより大きくなります。「レースモード」に関しては感触はとても良いのですがノーマルブラケットにプラ板を付ければ同じ状態を作れるので数万円もするパーツにしては?でした。
個人的にアイアンロックならどれが良いか
結局普通が一番ということで・・・
後ほどインプレッションしますがミディアムが最もよかったです。
このカーボンは値段はともかくアルフレックスタイプ慣れしていない初めてアルフレックスタイプのプレートを使う人や、今までこのタイプのプレートが重すぎて使えなかった人にに良いと思います。
個人的 ALLFLEX VS IRONROCK
同じ構造を採用しているこの二社ですが乗ってみると違いがわかります。
アルフレックスはプレート自体にボードと同じようなキャンバーがついており
プレートは均一な板厚になっていますがアイアンロックはフラットなプレートの裏側を削ってキャンバー形状にしています。前後と中央で板厚が違うということです。
素材の差もありますが同じミディアムでもアイアンロックの方が柔らかく感じます。
わずかな差ではありますが使用ボードを相性の出る部分ではないかと思います。
もう一つの違いは前後中央のブラケットです。
自分にとってアイアンロックを使わない最大の理由はこれで、アルフレックスは動きが渋く、がっちりしています。
対してアイアンロックは極めてスムーズに動きますが言い換えれば遊びが多く、わずかにガタつきます。
この部分はターン始動時に大きくかかわり、ガツンと入るアルフレックスに対しヌルッと入るアイアンロックで大きな違いが出ます。
多分この部分がワールドカップでの圧倒的なアルフレックスシェアになっているのではないかと思います。