そろそろ試乗会も佳境に入ってきましたので板以外のインプレッションも行っていこうと思います。
アイアンロックその他も今後あげていくつもりです
今回は私物です。164mmのGSモデルです
メーカーサイトはこちら
https://allflex.si/product/spring-plate/
外観
重量2700g
今シーズンのモデルは中央ブラケットをピンではなくアイアンロックと同じボルト留めになっています。
また、軽量化とウエストが細めな板に対応できるよう前後のヒンジパーツから中央側は1.5~2mmほど絞られた形になっています
使用感
裏面がトライアングルのためトーションが硬いと思われがちですが、中央で捩れるため硬さは感じにくいです。また、2700gという悪魔のような重さも足元中央に集約されるためリフト以外では苦痛に感じることはないです(麻痺したかもしれませんが)それどころかカウンターバランス効果でノーズが軽く感じます。
のちに他メーカー、他モデルのインプレッションも行っていこうと思いますが、このスプリングプレートはアルフレックスの製品の中ではかなり異質な感じがします。
良い点
- メインプレートが前後分割式になるため、前後よりも中央部分での仕事量が多くなり、板の中央を意識して撓ませるイメージになりやすい
- 上部スプリングの突っ張り加減でキャンバーを調整できる。これによって様々なボードに適切なプレートの押し付けを提供できる。
- 上部スプリングの締め具合でフレックスを調整できる。これによってライダーの好みの硬さで乗れる
- 構造上、トーションが出やすいためターン導入がやりやすい
- 中央ブラケットが前後でつながっているため使用ボード間の載せ替えが楽♬
悪い点
- スプリングユニットが錆びる。交換パーツが手に入りにくい
- スプリングユニットのスペーサーが使用1時間で無くなった
- スプリングユニット下の強化バーが削れる
- 前後分割式のため荷重の際に中央から折れる
- トーションが出やすい構造のためプレッシャーのかかりが遅い
といった感想です。
悪い部分ですが1~3はホームセンターや通販で賄っています。
3は中折れの構造上、てこの原理で一部が減っていきます。この部分を交換可能なバーにしてくれたことに感謝すべきかもしれません。
4は感覚的に他のアルフレックスと一線を画するところで一番気持ち悪いところです。
自分はブラケットとプレート裏の間に薄いゴム板を入れてブラケットが早めに接触するようにしています。
5も大きな問題点で、他のアルフレックスに比べてゆっくりプレッシャーが掛かっていく感じです。自分は硬いバーンで滑る場合はスプリングを目いっぱい締めて動かないようにしています。普通のアルフレ状態に近づくので普段はほとんどこの状態にしています。
個人的にアルフレならどれが良いか
現状販売されているモデルではLONGITIONALCUTのSOFTがベストかと思います
結局普通が一番というオチですがフレックスが最も気持ちよかったです。
もう少しパワフルに滑りたければミディアムにすればよいのではないかと思います。
TRIANGURARは乗っていませんがHEXAGONALCUTはまた記事にします
個人的 ALLFLEX VS IRONROCK
同じ構造を採用しているこの二社ですが乗ってみると違いがわかります。
アルフレックスはプレート自体にボードと同じようなキャンバーがついており
プレートは均一な板厚になっていますがアイアンロックはフラットなプレートの裏側を削ってキャンバー形状にしています。前後と中央で板厚が違うということです。
素材の差もありますが同じミディアムでもアイアンロックの方が柔らかく感じます。
わずかな差ではありますが使用ボードを相性の出る部分ではないかと思います。
もう一つの違いは前後中央のブラケットです。
自分にとってアイアンロックを使わない最大の理由はこれで、アルフレックスは動きが渋く、がっちりしています。
対してアイアンロックは極めてスムーズに動きますが言い換えれば遊びが多く、わずかにガタつきます。
この部分はターン始動時に大きくかかわり、ガツンと入るアルフレックスに対しヌルッと入るアイアンロックで大きな違いが出ます。
多分この部分がワールドカップでの圧倒的なアルフレックスシェアになっているのではないかと思います。
よく言われる強度について
割れます。今回記事にしたスプリングプレートも今シーズン割れました。
滑走する雪質や斜面などによりますが、過度な板のたわみを受け止めきれないことがあるのだと思います。なので湿雪や不整地は厳禁だと思います。
ただ、60日は使用したと思いますので寿命とも言えると思います。
アルフレックスは割れるからアイアンロックの方が良いといったことをSNSで見かけますがロックプレートは割れなくても曲がってしまいます。
結局は過度な使い方をすれば壊れるということです。
さらにアイアンロックの方がスムーズに撓むとかでスプリングプレートとの比較画像出していたり(そりゃー違って当然でしょう)
この前聞いたのはアルフレックスは生産時の削りカスをもう一回溶かして作りなおすとかいう滅茶苦茶な話もあり、スロベニアの町工場にどれだけの大施設構えてるのか写真が欲しいですw
このような悪質ネガキャンを流す人は誰なんでしょうね?